カブ110に内圧コントロールバルブを付けてみる
内圧コントロールバルブの機能、効果
まずブローバイガスってのが何なのか
wikipediaより引用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ナビゲーションに移動検索に移動
ブローバイガス(英: blowby gas)は、内燃機関においてピストンとシリンダー壁の間隙から漏れ出す気体である。
ブローバイガスは、燃焼行程で高圧となった燃焼ガス(排気)や未燃焼の混合気がピストンリング(コンプレッションリング)のシール能力を超えて間隙からクランクケースに漏れ出したものである。
古くはブリーザーパイプを通じて大気に解放されていたが、大気汚染の原因になることから、公道を走行する自動車では、クランクケースを密閉式として内部に溜まるブローバイガスを吸気管に還流させ、新しい吸気と混ぜて再び燃焼室に送る構造を採ることが法律で定められている。日本産業規格 (JIS D0108) では「ブローバイガス」と定められている。
内圧コントロールバルブを付けたらどうなるか、と
小難しい事とか構造とかそういうのはメーカーサイトとか詳しいところで
NAGってとこ見たら大体わかると思うので↓
リンク
左メニューの下の方に機能解説のPDFありますんでそちらを見ると良く分かります
他の有名なのだとT-REVってのもありますね
で、ここでは物凄くザックリ書いていきます
「ブローバイガスを効率良く排出して内圧を減らして抵抗、ロスを減らす」
簡単にそういう事だと思っておけば良いかと
ノーマルでのブローバイガスの動きとしては
1,エンジンが動くとブローバイガスってのが出る
2,有害なガスなのでそのまま排出したらNG
3,じゃあもう一回燃やせば良い
4,エアクリーナーボックス等にホースで繋がってまた吸入される
これの繰り返しです
で、このブローバイガスを一方通行のワンウェイバルブってのを使って逆流しないようにしてエンジンの抵抗を下げるというか
分かりやすいのだとエンジンブレーキ
エンジン内部の抵抗があるからスロットルを戻すとその抵抗でエンジンブレーキがかかる
だから内圧コントロールバルブを付けるとエンブレ低減が顕著に感じられる事が多い
メーカー製品だと数万円します
さすがに効果がどれくらいあるか分からないものにそこまでお金は出せない
って事で使えるのがワンウェイバルブです
元々はブレーキのエア抜きとかで使うようなやつです
それをブローバイのホースに付けて排出方向に一方通行にしてあげる
エンジン内部の圧力が出ていくので内圧が下がる
お手軽に出来て車種によっては効果覿面だったりするので流行っているんですね
メーカー純正だとKTMとかが採用していたりします
あとはMotoGPの車両とか
じゃあ全部のバイクに付けりゃ良いじゃん
って話にもなりますが、定期メンテ等も必要になりますし
メンテを怠ればエンジンが壊れます
またコストもかかります
街乗りバイクにそこまでのものは不要
じゃあホース太くして大気開放すれば…
はい。大気開放は違法です
ただ付ければ効果は確実にある
NAGバルブの最新のとかメーカー品はメンテフリーだったり
でも数万円はちょっとなぁ…
そこで登場、ワンウェイバルブ
数百円から買えて効果は十分体感出来ます
これはKIJIMAのダイヤフラム式のヤツで最初にお試しで買ったやつ
スーパーカブ110にワンウェイバルブ装着
装着は純正のブローバイホースを切って間に挟むだけ
で、効果は…
めっちゃ良い!!
まずエンブレ低減で街乗りが楽になった
吹け上がりも確実に良いし、軽いしレスポンスも良い
燃費は多少向上(無駄なスロットルワークが減ったからかと)
が、付けて2年、4000㎞放置してしまった結果
詰まって内圧下げるどころか上がりまくってオイルも上がって白煙吹きまくり
このタイプだと2000㎞、1年、オイル交換2回に1回とか
それくらいで交換ですね
何故そうなったか、と
これはダイヤフラム式なので弁はゴム
この商品のパッケージに
フューエルラインには使用不可
との記載
ブローバイにはガソリンも含まれてます
ガソリンでゴムが膨張します
弁のゴムが膨張して塞がる
ブローバイの逃げ道が無い
内圧が異常に上がる
多少なら問題ないのでしょうが、長年ガソリンに少しずつ晒されて膨張して
最終的に完全に詰まった、と
結果、内圧が異常に上がってオイル上がりで白煙を吹く
オイルフィラー外したらプシュー!!!って凄い音
フィラーキャップのネジ山も潰れたのか再装着不可
外すのもプライヤーで握って無理やり外したくらいですから
何か吹け上がり重いなぁ…
レスポンス悪いなぁ…
エアクリはまだ大丈夫だろうし…
とか思ってたらこうなりました
こうなる前に定期メンテしましょう
ワンウェイバルブその後
KIJIMAのは外してパーツクリーナーで清掃しても詰まりは解消せず
が、そのまま数日置いておいたら元に戻りました
ガソリンが気化してゴムの膨張が戻ったのでしょう
が、またこれ付けるの嫌だな、と…
でもやっぱりこの効果を知ってしまうと純正に戻したらエンブレ強くて乗りづらくて
吹けも気持ち良く無いなぁ、と…
で、次に買ったのがPOSHのもので1100円ほど
ナイロン球使用なのでゴムみたいに膨張はしない
ただエマルジョンとか溜まると動きは鈍くなりそうなのでこちらもメンテは必要でしょうけどね
ガソリンで膨張して詰まるよりは耐久性あるかな、と…
パーツクリーナーとかで清掃も出来るでしょうし
取付にはホムセンの耐油ホース使いました
で、ガッチリ固定はやめてます
それと取り出し口の直近に付けておきました
詰まって内圧上がったらスポンと抜ける程度に固定しています
あとはメンテが簡単に出来るようにホースの長さとか取り回しとか変えてあります
あのまま内圧上がり続けてたらヘッドとかからオイル吹いてたでしょうし
そうなったら自走不可になる
ホースが外れたところで走行には何も悪影響ありませんから
タイラップとかホースバンドでガッチリ固定はするところはして
内圧上がって負荷がかかったら外れるように入口部分だけでも緩めにしておいたら良いかと
まぁ外れたらすぐにまた戻さないと大気開放で違法になってしまいますけどね
で、結局オススメなのかどうか
カブ110に内圧コントロールバルブは…
めっちゃオススメです
付けてる方が多いのも納得
アストロプロダクツの500円くらいのが定番みたいですが、amazonだと大して値段変わらなかったので何となくPOSHにしましたw
KIJIMA製のが効果は高かった気がしますが、ゴム膨張で詰まる恐れがあるのはちょっと恐いので…
オススメはPOSHかアストロのですかねぇ…
ホムセンの耐油ホースと合わせても1300円くらいでしょうか
お試しがてらでやってみても良いと思います
自分の場合、効果は確実に感じました
エンブレ低減に関しては結構多くの人が感じるんじゃないかな、と
逆にエンブレ強めのが乗りやすいって方にはちょっと違和感残るかもしれませんが
1000円ちょっとでお手軽に出来るカスタムとしては一番オススメだと思います
ホムセン耐油ホースで繋げるようにしておけばダメなら純正ホースをそのまま戻すだけで良いですからね
簡単に出来てダメならすぐ戻せてお手頃価格
是非一度お試しあれ
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