PCX125 JF81、駆動系変更（クラッチ側）
持病と言われているクラッチのジャダー
自分のJF81でもキッチリと発生しました
最初はアウターとシューをサンドペーパーで均して治まっていたのですが、頻度が多めになってきたのでそろそろ対策しておくか、と
ジャダーってなんぞや、ってのを物凄く簡単に書くと
発進時に振動を伴いながらガガガガッって繋がる状態です
深刻なダメージにすぐに繋がるようなものではないですが、不快な振動です
発進時のパワーロスにも繋がっていますし、無いに越したことはないですね
シグナスでも発生していてアウター交換で収まったし
グランドマジェスティでも頻発してたかな
どちらかというとヤマハ車で多い気がしてたけどPCXでもよく起きるみたいです
対策としては、クラッチの清掃
アウター内側にカスが大量に溜まっていてもなりますし
シューやアウターの当たり面の状態によってもなります
5000㎞くらい走行したら一度クラッチアウターを外してカスの清掃
シューと当たり面をサンドペーパーで均す
これで大体は治まります
5000㎞とは拘らず症状が出たら距離に関係なく対処するってのが良いとは思いますけどね
って事で自分の場合はアウターから交換したわけですが…
結果的にクラッチシューも交換する事になりました
というのも下の画像を見てください
画像の上の状態から下の状態まで減るのに200㎞走行でこうなりました
アウターが食いつき重視の物になっているのでガリガリ削りまくったんでしょう
まぁそのうちの100㎞は奥多摩をガンガン走行したから更に減りも早かったのかと
結果、クラッチシュー自体も交換する事に
まぁ元々が走行7500㎞のクラッチシューだったので減りが早くてトドメを刺した感じでもあります
なのでクラッチジャダー対策をするのにクラッチアウターを交換するとしたら
・クラッチアウターだけで対策する場合は食いつき重視の加工控え目のものにする
アウターだけの場合は形状や構造的にNCY製が良さそうです
・アウターを変えるならクラッチシューも高耐久のものにする
・特性を変えたくないならクラッチシューは軽量タイプを選ばない方が良い
・クラッチスプリングは純正から入れ替えると乗りやすさも変わらない
です
クラッチアウターの交換
前置きが長くなりましたが、まずはクラッチアウターの交換
これは色々と見た結果、KN企画のパワーグリップというものにしました
決め手はアウターに穴が空いているのでダストの排出に有利かな、と
外側に穴も空いていますし、全体的にダストは排出されやすそうな形状
内側はこんな感じで処理されていて、かなりの食いつき重視加工
純正のクラッチシューにはちょっと攻撃性が高過ぎました
ただクラッチシューとアウターを買っても安いので両方ともパワーグリップシリーズで揃えれば全く問題は無いでしょう
表面の処理も初期馴染みを良くするためのものでしょうし
この表面処理の下側も凹凸があるので本当に食いつき重視だな、と
amazonだと出てこなかったので自分はwebikeで注文しました
ちなみにクラッチシューはこれ
両方買っても8500円ほどなので純正リペアついでに交換してあげても良いかもしれません
クラッチスプリングを純正と入れ替えれば乗り心地は変わらないです
高回転ミートさせて加速重視にしたい場合にはそのまま装着してローラー軽量化で良い感じになるかな
他のクラッチアウターだと内側の処理とダスト排出に有利そうなのはこれでしょうね
上の方でも書いたNCY製のクラッチアウターです
内側の処理も斜めに線が切ってある程度なのでこれなら純正のシューに対してもそこまで攻撃性は高くないんじゃないかな、と
ちなみにシグナスXではアドバンスプロのクラッチアウターにしていました
クラッチ交換
さて、そんなこんなで残量が完全に終わりかけになってしまった純正のクラッチシュー
高耐久のクラッチシューに交換する予定で探して…
同じメーカーのパワーグリップクラッチにする予定だったのですが、アドバンスプロのものにしました
適合：PCX125（JF28,JF56,JF81,JF84）
PCX150（KF12,KF18,KF30）
商品仕様
クラッチシューはメタル・ファイバーチップを配合し、
耐久性を飛躍的に向させつつクラッチアウターへの攻撃性を最小限に抑制しています。
商品説明
純正排気量はもちろんの事チューニングエンジンにもがっちりと食いつき、
発進加速性能・アクセル再開け時の中間加速性能をアップし高速巡行時のスリップロスを抑制します。
加えて、クラッチ本体自重をあえて軽量せずクラッチ自重によるフライホイ―ル効果により、
高速走行時のパフォーマンスアップを実現しています。
えぇ…
説明文を読んで見事に惹かれてこれにしましたｗ
これにするなら最初からアウターもアドプロのにして統一した方が良かったかなぁ、とも…
シグナスで使っていて精度とかも良くて気に入ってたってのもありますし
アウターとセットで10000円ちょっとです
下の減りまくったシューと比較したら残量は当然ながらたっぷり
こんなにあったんだな、と…
クラッチシュー表面と装着されているクラッチスプリング
とりあえずこのまま装着してみましたが…
やっぱりミートが高めなのがちょっと街乗りだと気になるかなぁ、と
なので途中からクラッチスプリングだけ純正に入れ替えて使ってます
クラッチ交換後の感想
まず、ジャダーは無くなりました
その代わり高耐久タイプで硬めなのか、しばらくは硬質な振動が出ていました
ようやく馴染んできたのかそれも無くなってきて良い感じです
硬質な振動というか、繋がる時にゴリゴリ感があるようなそんなような…
まぁ表面処理されたアウターと高耐久で硬めのシューが接触しているのでそりゃ出ますわな、と
で、馴染んだ現状は…
加速と再加速時にガッチリ食いついて加速しているのが体感出来て気持ちが良い
特にクラッチが繋がった瞬間というのが結構明確に分かるようになりました
グイっと押し出される感覚があります
中速域で特に顕著に出て、非常に街乗りが楽しいですｗ
最初は付属のクラッチスプリングで乗っていたのですが、アイドリングストップを多用すると再発進時にスロットルを開けてから加速していくまでに少しラグがあるのが街乗りメインで信号の多い場所ばかり走行する環境だと気になってしまったので純正スプリングに入れ替えました
純正スプリングに入れ替えてもかなり良い感じ
というか、今までの純正のシューが減りすぎていて、クラッチミートが繋がるのも切れるのも高目になっていたから強化クラッチにしてもそこまでの変化を感じなかったんだな、ってのが分かりました
この新品のちゃんと厚みのあるクラッチシューに純正のクラッチスプリングを入れたら今までより明らかにミート低め、クラッチが切れるのも遅くなりました
・今までの純正の状態
→クラッチが切れるのが15km/hくらい
・付属強化クラッチスプリング
→クラッチが切れるのが18km/hくらい
・強化クラッチに純正スプリング
→クラッチが切れるのが13km/hくらい
クラッチ交換のまとめ
クラッチに関してはウエイトローラーの重量とのバランスやミートタイミングの好みなどもあるのでこれまたどれが正解か、とはハッキリ言えません
なのであくまでも自分なりの感想とまとめです
色々とやってみてのまとめを箇条書きで
・まずジャダーが出たら清掃、サンドペーパーで均して様子見をする
・清掃しても何度も起きるようならアウターを交換してみる
（アウターだけの交換ならNCY製が良さそう）
・ハイグリップタイプで加速を良くしたい場合にはシューとアウターを同時交換
（純正シューだと削れ過ぎます）
・高回転ミートするような特性にしたくない場合には純正のクラッチスプリングを移植する
・逆に高回転ミートで高回転で加速していくような特性にしてガンガン走りたい場合にはそのまま組んで、ローラーも軽量化、センタースプリング強化、抜けの良いマフラーという組み合わせが良いかと
・社外アウターにしてしばらく使用してみてシュー交換時期になったら強化クラッチに変更してみるのも良いかも
まぁ色々書きましたが、やってみないと分からないです
自分にとってのベストが誰にとってもベストなセッティングなんて事はないですからね
燃費が良いのがベストな人もいれば高回転ミートでガンガン高回転で変速してカッ飛ぶのが好みの方もおられますし
1つずつ試してみるのが良いと思います
今自分はアドバンスプロのセンタースプリングスライダーも使っています
加速や変速に不満はないのですが、唯一再加速のキックダウン時にもうちょっと回転上がってくれた方が良いかな…って思ったので同じくアドバンスプロのセンタースプリングも注文してこちらは到着待ちです
1つずつちょっと変えたい部分が見つかったらそこを変えていくと変化も楽しみつつ好みの特性にしていく楽しみもありますし、このパーツを変えたらこの部分がこうなって、これは好みじゃないから戻そう、とか出来ますから
一度に変えるとどれが原因でそうなったか分からないですからね
これに関してもまた別で書きます
アドプロのセンタースプリングスライダーは精度も良くて動きがめっちゃくちゃ滑らか
加速感、再加速の滑らかさが感じられてアドレスV125でもシグナスXでも愛用していました
週末にセンタースプリングも交換してどうなるか
脳内ではかなり自分好みの特性になると妄想していますｗ