ADV160のマフラー交換、ベリアルNexus RSマフラー、セッティングと加速性能やらインプレ
純正マフラーでも見た目が良くてそこまですぐに交換したいと思っていたわけではないです。
ただ、駆動系を少しイジってみたら高回転を使うと結構元気に走る印象があったのと、硬めの足周りが荷重をかけると丁度良く、気持ち良く走れたのでもう少し高回転でトラクションをかけて走るのも楽しそうだなぁ、と思ったのもあります。
その時に純正マフラーだとやっぱりフン詰まり感を感じたのでお試しで交換してみようかと。
マフラーの購入候補
1.BEAMS
音量:88db
重量:⒊5kg
価格:50000〜70000円
以前何度か使用したことがあり性能には不安無し
音質も澄んだ低音という感じで好みでした
ただ88dbとはいえども結構大きく感じていたのも事実で…
特に自分は駆動系をイジって高回転を使うようにすることが多いので尚更大きく感じる…
お値段もそこそこ高めではありますが人気があるので手放す時に売りやすいのも利点かなぁ
普通の形状のR-Evo、それもスポーツエンドとスラッシュエンド
個人的に好きな形状でもあるCORSA-EVO
あとはサイレンサーもステン、チタン、ブラックやらマットブラックやらと色々な種類が選べるのも利点
2.SP忠男
音量:86db
重量:3.4kg
価格:86900〜109890円
こちらも使用したことがあり、性能、特にトルク感のある吹け上がり方が良かった印象
音もジェントルで性能的にも全く心配する必要もないので、買えるならこれもまた間違いのない選択になると思います。
買えるなら、というのはやはり値段…
どうせ買うならチタンのが良いのですが税込で約11万円はさすがにポンとは出せない…
品質、性能は間違いないとは思いますが…
3.ヨシムラ、モリワキ
まぁ有名メーカーですし、これもまた選んで間違いはなさそうです。
個人的にネックに感じたのは音量
ヨシムラ:89db
モリワキ:91db
実際に聞く機会もありましたが、なかなかの音量でした。
ノーマルの駆動系でのんびりと流す程度なら心地良いと思えるレベルかも知れませんが、高回転まで使う仕様だと結構な音になりそうかな、と…
逆に規制内、政府認証マフラーで一番大きい音が良ければ91dbのモリワキでしょうね
ヨシムラマフラーは大きめではあるものの排気を無理やり抑え込んでいるような音でも無く、低音も効いていて上品な音の印象が強いです
排気量を感じさせない低音の音質と元気の良さを感じさせるような音
モリワキマフラーはADV160に付けているのを生で聞いたことがないのですが、他の車種で装着しているのを何度か聞いたことがあります
なかなかの音量だな…と感じました
見た目と音の大きさが気に入れば良い選択肢になるかと思います
ヨシムラはチタン、サテンフィニッシュ、ステン
形状は普通のGP-MAGNUMとR-77Sのタイプがあります
音質がちょいと違うのでYoutubeとかで聞き比べるて好みの方
あるいは見た目で選んでも良いと思います
個人的に一番好みなのはサテンフィニッシュです
モリワキの方はステン、チタン虹色、ブラックの3種類です
ベリアル Nexus RS Sを購入
悩んだ挙句、たまたまセール対象で安くなっていたのが目に留まり、調べたり動画を見たりしていたら一気に気になる存在に…
ってことでベリアルのNexus RSマフラーにしました

参考動画
スペックは調べても出てこなかったのですが、動画を見る限りはジェントルな音だな、と…
ベリアルと言えば2stスクーターのチャンバーつてイメージがある世代なので4st用はどんな感じか一度使ってみたかったというのもあります
見た目や音量、性能等について
音量
実測値ですが、純正マフラーで82dbになるように補正したスマホアプリを使用して計測しました

純正マフラーで4250rpmまで回してキープ、その後戻した時の最大音量でメーカー発表値の82dbとなるように補正

ベリアルマフラー、84db
実際に84dbかどうかは正確性は分かりませんが、純正と同じ計測方法で2db上がっているので84dbという事でよかろう
静かめなマフラーが良かったので個人的には満足しています
音質
純正+αという言葉がぴったり
低音は純正より少し増えたものの、ドドドド…といった音ではないです
ただ、高回転になると結構ハリのあるスポーティーな音に変わります
以前カブ110にSP武川のボンバーマフラーを使用していたことがあるのですがその時と同じ感覚
結構二面性がある感じで好きです
重量
これも実測で大まかな数値になりますが、ステー込みで5.0kgほど。
結構ずっしりした感じですが、その分ステーも含めしっかりとした造りでステンレス製なので長く使えると思います

見た目
サイレンサーの形状が3種類ありますが、好みで選ぶのが良いと思います。
自分がこの形状にした理由は「セールで一番安くなっていたから」だけですのでw
自分のはこのスラッシュカットエンドのやつ

ステーもトラス構造でガッシリしていますし、サイレンサーも大きめでバランスも良いと思います。
見た目はなかなかカチ上がり気味でやんちゃな感じですが音は静かで性能重視、という意外性もあります。
他の人と違うマフラーが良ければ、これは付けている方も少ないと思うので狙い目です
ちなみにエキパイ部分、サイレンサーエンド部分の内径は両方Φ27でした


ちなみに純正マフラーはエキパイの内径がΦ22、サイレンサーエンドの内径はΦ20でした
あとは普通のカールエンド、モリワキみたいなエンドのモデルもあります
そっちがセールになってたらそっち選んでました
ポン付けでの性能とセッティング
とりあえずマフラーとしての性能だけを知りたかったのでノーマルマフラー時とセッティングは変えずにマフラーポン付けで乗りました
・ドクタープーリー15.5g
・アドバンスプロ製強化ピンボス
・NCY センタースプリングスライダー(PCX用)
OBD2接続で実測タイムを計測して比較
動画で撮って計測するよりお手軽で確実ですので
ローラー軽量化した加速タイムも含めて後述します
低〜中回転、3500〜5000rpm
一番最初の出だし、アクセル開け始めの感じは純正マフラーより穏やかになりました。
純正マフラーだと「ドンッ」と出る感じだったのが「フワッ」と加速するようになりました。
以前JF81のPCX125に乗っていた時にPCX150用の純正マフラーを付けていた事があるのですがその時と同じ変化
あちらの場合もエキパイ内径とエンド内径が少し大きくなってましたから似たような傾向になるんでしょうか
街乗りだとこちらの方が扱いやすいので特に加速が落ちたとかトルクが落ちたとかそういう感じは受けませんでした
中回転域 5000〜6500rpm
定速巡航中は音量の静かさもあり、良くも悪くも純正マフラー感覚です。
ただ、スロットル操作に対するレスポンスは上がっています
同じような開け方をしても純正マフラーの時よりも反応もパワー感も向上していると思います
減速〜再加速する時にその違いを感じました
中〜高回転域 7000〜8500rpm
この辺りから明らかにパワフル
パワーバンドがどの辺りに設定されているのか分かりませんが、7000rpm以上を使うと排気音もハリのあるスポーティーな音質になってかなり元気良く感じます
ノーマルの駆動系だと高速道路でないと使用する機会の無い回転数かとも思いますが…
吹けと伸びは明らかに向上するので高速道路での合流や追い越しなんかの時に少し楽に感じるかもしれません
ウエイトローラー軽量化、13.5gに変更
7000rpmより上で結構元気になる印象を受けて、そのへんの回転数を使いたかったのでとりあえず変化を確実に体感出来るレベルに変化すると思っている2g軽量化でお試し
変速回転数も15.5g だと6800rpmくらいだったのが一気に7500rpmほどまで上昇
全開加速する時にもかなり気持ち良くガツンと加速してくれます
巡航からの再加速でも一気に高回転まで回ってくれてかなり速いです
あくまでも160ccとしては、ですけどね
ハリのあるスポーティーな音質も相まってグネグネ道なんかを元気よく駆け抜けるのも相当楽しめます
フルノーマルだとキツかった奥多摩周遊道路なんかもかなり楽しく走れました
加速タイムの比較
OBD2接続をして、Car Scanner Proというアプリに入っている加速試験というものを使用して計測しました
やり方については前の記事参照 → コチラ
結果をとりあえず貼りますが左から
・純正マフラー / 15.5g
・ベリアルマフラー/ 15.5g
・ベリアルマフラー/ 13.5g
です
(ローラーは全部ドクタープーリー)

文字が小さくて見辛いと思うのでデータを抜粋して表にして比較します
マフラー交換のみでのタイム比較
速度 | 純正 | ベリアル | タイム差 |
0-20kn/h | 1.146 | 1.207 | +0.061 |
0-30km/h | 1.861 | 1.737 | -0.124 |
0-40km/h | 2.630 | 2.529 | -0.101 |
0-50km/h | 3.622 | 3.623 | +0.001 |
0-60km/h | 5.089 | 4.920 | -0.169 |
0-70km/h | 7.003 | 6.731 | -0.272 |
0-80km/h | 9.631 | 9.327 | -0.304 |
20-40km/h | 1.474 | 1.449 | -0.025 |
30-50km/h | 1.925 | 1.888 | -0.037 |
30-60km/h | 3.392 | 3.183 | -0.209 |
40-70km/h | 4.370 | 4.202 | -0.168 |
速度を拾うタイミングでの誤差もあるとは思いますが、全体的にタイムアップしています。
低速域や出だしからの加速はまぁそこまで落ちなきゃ良いかなってくらいにしか思っていなかったので十分満足です
速度が上がるにつれてタイム差は広がっています。
速度が上がるほど誤差は減って純粋にマフラーの性能差で速くなっていると言えます。
0-30km/hとかのタイムでも30.01km/hになった瞬間を拾った場合と30.9kmくらいで拾った場合とかで0.数秒は変わってくるとは思うのでそのへんの誤差は仕方ないかな
もっとデータ取得を細かくして分析したら明確なタイム差も計測出来るとは思いますがそこまで厳密にやらなくても別に良いかな、と…
0-60km/hくらいになってくると速度の上昇も穏やかになるのでOBD2で速度を拾うタイミングもある程度同じタイミングになってきて実際の加速の差として比較して良いと思います
0-70km/hで−0.272秒
0-80km/hで−0.304秒
これはこのマフラーによる抜けの良さとパワーupの差と言って間違いないです
元々駆動系を変更していたとは言え、他はなにも変えずマフラーポン付けで0.3秒速くなれば十分です
実際に乗っていても出だしがフワッとした感じになって、中回転域からレスポンスとパワー感が出てきて、高回転域では明らかに純正マフラーより速くなった、という体感もありましたがタイムとしてもその体感通りのタイム差になって表れています。
中間加速でのタイム差については〜50km/hまでとかだとまだ誤差とバラつきはありますが、〜60.70km/hとなると明らかに到達タイムが速くなっています。
ウエイトローラー13.5gでの加速タイム
マフラー交換だけでも確実に速くはなったのですが、マフラーの特性というかなんというか、もう少し上の回転数を常用域に持っていきたかったので15.5g→13.5gへと軽量化。
変速回転数は6800rpm付近から一気に7500rpm付近へと上昇し、体感的にも明らかに速くなったと感じました
速度 | 純正 | 13.5g | タイム差 |
0-20kn/h | 1.146 | 1.131 | -0.015 |
0-30km/h | 1.861 | 1.743 | -0.118 |
0-40km/h | 2.630 | 2.438 | -0.192 |
0-50km/h | 3.622 | 3.329 | -0.293 |
0-60km/h | 5.089 | 4.652 | -0.437 |
0-70km/h | 7.003 | 6.266 | -0.707 |
0-80km/h | 9.631 | 8.789 | -0.842 |
20-40km/h | 1.474 | 1.297 | -0.177 |
30-50km/h | 1.925 | 1.586 | -0.339 |
30-60km/h | 3.392 | 2.911 | -0.481 |
40-70km/h | 4.370 | 3.680 | -0.510 |
OBD2アプリで計測した結果、純正マフラー+15.5gの時から
0-60km/hで−0.437秒
0-80km/hで−0.842秒
という結果になりました。
これくらいの速度域でこのタイム差はなかなかだと思います。
中間加速も気持ち良くてかなり楽しめる感じになりました
中間加速の30-60、40-70km/hでの加速も両方0.5秒ほど速く到達しています
このセッティングで外気温10℃前後、片道5kmくらいのチョイ乗りだと燃費は大体33〜36km/lほどです
十分です。
更に速くするには
YouTubeでのベリアルさんの動画では8500rpmキープで変速、その後にレブリミッターの効く9500rpmまで回って132km/hを記録していました。
ベリアル社のプーリーに交換、ウエイトローラー軽量化での結果ですが、動画を見る限りはベリアル社のプーリーは闇雲に回転数が上がらず良い感じに変速回転数をキープ、その後にグワーっと吹け上がる特性のように見えたのでローラーセッティング次第ではツーリング快適仕様にも出来そうですね
純正プーリーの品質も良くなかったですし、どうせならベリアル社のプーリーに交換してしまったほうが安心ですし、狙った回転数を維持しやすそうな特性にも思えたので交換してしまうのも手だな、と…
穏やかに回転数と速度が伸びてくれているので高速道路ではこちらのが有利だと感じます
ウエイトローラーのセッティング次第でもう少し下の回転数を変速回転数で固定できれば高速巡航も楽になるのでロングツアラー化するのにも適しているプーリーな気がします。
値段は高いですがこれもそのうち試してみたいですねぇ…
総評
静か目のマフラーだけど見た目はスポーティ
性能重視の場合には確実に速くなったのをタイムでも確認出来ましたし、特にウエイトローラーを13.5gにした時は体感上もかなりの変化を感じました。
実測で84dbですし音量は本当に純正+α程度ですし、その点に魅力を感じる方にはベストなマフラーになるかと思います
静か目とはいえ、高回転で変速するようにセッティングするとハリのあるスポーティーなサウンドにもなるのも純正とは違う点。
見た目もあまり変えたくない場合にはSP武川さんから出ているノーマルルックスポーツマフラー、こちらが85db(PCX125、JK05用の数値)くらいだと思うのでそちらも選択肢になると思います。
社外マフラーならではの低音も楽しみたいのならBEAMS、ヨシムラマフラーあたりがベストかなぁ。
個人的にはBEAMSの88dbでも大きく感じるのでベリアルマフラーのこの音量には満足しています。
エキパイの内径、エンド部分の口径も純正から+5mmほど
それのおかげでトルク不足もほぼ感じず、中〜高回転域では抜けの良さとレスポンスは良好
本当に性能的にもよく出来ているマフラーだと思います。
更にチョロチョロとイジってみたら加速も上がりましたがそれはまた別の記事として書こうと思います。
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